長野の遺跡から見つかった奇妙な死者──古代の装束をまとい、棺に納められた女性の事件を追う定年刑事・福沢は、「つちくれさん」と呼ばれる男と出会う。「土の声を聞く」力を持つというその男に導かれて、不思議な謎解きが始まった。
園芸を知るのは、土を知る事。 どんな植物にどんな土が合うかどうか・・・ 考古学に興味を持つ定年退職した元刑事、フクさん。 長野の遺跡発掘で古代衣装をまとった女性の殺害現場に出くわす。 そこで出会った、考古学者の通称「つちくれさん」 殺害された女性も、犯人で捕まった男性も顔みしりであり、 なぜか気の合う老齢の二人は、真犯人を探すことに。 つちくれさんの言葉がとてもいい。 「年取って、頭がゆっくりになってくるのは悪いことやない。全速力で走って、見えなかったことが、よう見えるようになった。」 フクさんが、妻にぬれ落ち葉で捨てられると冗談を言えば、 「フクさんは落ち葉でも地べたに転がっているのは苦手やろ。」 「葉っぱは飛んで初めて空と風を知るんやで」
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